サルサベルデは、鮮やかな緑色が特徴の多肉植物で、初心者でも育てやすい品種として人気があります。
しかし、適切な水やりの頻度や育て方を知らないと、葉がぶよぶよになったり、徒長してしまうことも。
本記事では、サルサベルデの基本情報や育て方、水やりのコツ、増やし方などを詳しく解説します。
また、耐寒性や季節ごとの管理方法、寄せ植えに適した環境についても紹介するので、これからサルサベルデを育てたい人はぜひ参考にしてください。
記事のポイント
- サルサベルデの特徴や基本的な育て方
- 適切な水やりの頻度と方法、根腐れの防ぎ方
- 増やし方(挿し木・葉挿し)や徒長の防止策
- 寄せ植えや冬越しの管理方法、耐寒性について
『サルサベルデ』多肉植物の基本情報

- サルサベルデとは?鮮やかな緑色が特徴
- 自生地と学名について知ろう
- 耐寒性と季節における変化
- 病気や害虫に強い性質
- 寄せ植えにも適した品種
サルサベルデとは?鮮やかな緑色が特徴

サルサベルデは、非常に美しい多肉植物で、その中でも特に鮮やかな緑色が特徴的です。この色合いは、他の多肉植物と比べても一際明るく、視覚的に非常に魅力的です。特に、葉の緑色が光を受けて輝く様子は、見ている人に強い印象を与えます。サルサベルデの葉は、ぷっくりと厚みがあり、光の加減で色がさらに際立つため、インテリアとしても人気です。このような鮮やかな緑は、植物が健康で活力に満ちている証拠でもあり、その美しい色がサルサベルデの魅力を引き立てています。
サルサベルデは、南アフリカが原産で、乾燥した地域に自生しているため、過酷な乾燥環境でも十分に生育できる特性を持っています。乾燥に強いという点が、他の多肉植物に比べて育てやすい理由の一つです。日本の気候でも問題なく育ちますが、特に室内での栽培が一般的です。室内で育てる場合でも、日光を十分に浴びることができる場所に置くことで、サルサベルデの鮮やかな緑色をより一層楽しむことができます。特に窓辺や、少し日当たりの良い場所に置くと、色鮮やかさが引き立ちます。
また、サルサベルデは、他の多肉植物と比べて成長が遅めです。これは、管理のしやすさの一因でもあり、急激な成長がないため、長期間にわたりその美しい色を保ち続けることができます。サルサベルデの葉は、厚みがあり、手触りも良好です。このため、観賞用としての人気が高いのも特徴的です。時間が経つごとに、葉の質感や形状がさらに魅力的になり、長期間育てる楽しさを感じられます。
自生地と学名について知ろう

サルサベルデは、南アフリカの乾燥地帯を自生地としており、その環境に適応した非常に優れた耐乾性を持っています。南アフリカでは、乾燥した季節に強い日差しを浴びる一方で、ほとんど水を必要としません。この耐乾性は、現地の厳しい気候に適応して進化した結果であり、サルサベルデが乾燥した環境でも元気に育つための重要な特性となっています。
学名は「Crassula perfoliata var. falcata」で、これがサルサベルデを特定するための正式な名前です。「Crassula」という属名は、多肉植物の一種である「クラッスラ」を指し、この属には多くの人気のある多肉植物が含まれています。そのため、サルサベルデがクラッスラ属に属していることがわかります。そして、「perfoliata」は、サルサベルデの葉が茎を貫通している特徴を示しており、葉の形状に特徴があることを教えてくれます。この特性は、サルサベルデがどのようにして水分を保持し、乾燥に強くなっているのかを理解するためのヒントとなります。
サルサベルデの自生地である南アフリカの地域は、高温で乾燥した環境が特徴です。この環境に適応するため、サルサベルデは葉の構造や水分の保持能力を最適化しています。例えば、葉の表面が厚く肉厚であるため、水分を長時間保持することができます。また、乾燥した時期には、葉がしっかりと水分を蓄え、乾燥に耐えることができるのです。このような進化した形態により、サルサベルデは非常に厳しい環境でも元気に育ち、生存力の高さが伺えます。
サルサベルデの自生地や学名を理解することで、育てる際のポイントが見えてきます。たとえば、サルサベルデは日当たりの良い場所を好み、乾燥気味の土壌で育つことを好みます。このような育てやすい環境を提供することで、サルサベルデが元気に育ち、その美しい鮮やかな緑色を長く楽しむことができます。
耐寒性と季節における変化

サルサベルデは、寒さには比較的弱いため、特に冬場の寒冷地では室内での管理が必要不可欠です。一般的に、サルサベルデは5°C以下の気温にさらされると、凍害を受けるリスクが高まります。このため、寒冷地では、冬の寒さから守るための対策が欠かせません。もし屋外で栽培している場合は、霜が降りる地域では、霜が直接植物に当たらないように十分に注意し、保護することが非常に重要です。霜が植物に触れると、葉や茎が傷み、最悪の場合、植物が枯れてしまうこともあります。
季節の変化に伴い、サルサベルデの見た目は微妙に変化しますが、これもサルサベルデの魅力のひとつです。特に冬になると、寒さが厳しくなることで、葉の色が赤みがかったり、紫色に変わることがあります。これを「紅葉」と呼び、サルサベルデを愛する多くの人々にとって、冬の特別な楽しみとなっています。この紅葉は、寒さが植物に与えるストレスが色の変化として現れるもので、サルサベルデの個性が際立つ瞬間でもあります。
一方で、春から夏にかけて気温が上昇すると、サルサベルデは活発に成長し、葉の色が元の鮮やかな緑色に戻ります。この季節の変化は、サルサベルデを育てる楽しみの一つと言えるでしょう。成長期には、日光をしっかり浴びることで、植物の成長が促進され、色が一層鮮やかになります。このため、季節ごとにサルサベルデを観察することが、育てる喜びを倍増させます。
そのため、季節に応じた管理がとても重要です。特に、冬の間は温かい場所に置いて寒さを避けることが肝心です。サルサベルデが健やかに育つためには、気温の変化に合わせて管理方法を変えることが必要です。冬の間は、室内で温度を一定に保つことができる場所に置き、春から夏にかけては屋外でも日光を浴びることができる場所に移すと良いでしょう。
病気や害虫に強い性質
サルサベルデは、病気や害虫に対して非常に強い耐性を持つ多肉植物で、その健康を保ちやすい特性があります。特に、根腐れを引き起こすような過湿や害虫の被害を受けることが少ないため、育てやすい植物と言えるでしょう。ただし、他の多肉植物と同様に、水はけの悪い土壌や過剰な水やりは根腐れの原因となるため、十分に注意する必要があります。サルサベルデは、乾燥を好む植物なので、土が湿りすぎることなく、適切に水はけが良い環境で育てることが重要です。
特に、サルサベルデが最もよく発生する病気のひとつがカビや根腐れです。これらは湿度が高い環境で発生しやすいため、室内で育てる場合は通気性が良い場所に置くことがポイントです。風通しが良ければ、湿気がこもりにくく、カビの発生を防ぐことができます。また、鉢の底にしっかりと排水穴があり、土壌が素早く乾燥する環境を整えることで、根腐れのリスクを大幅に減らすことが可能です。土がしっかり乾くことで、根が適切に呼吸できるため、植物が健康に育ちます。
さらに、サルサベルデは多くの害虫にも強く、アブラムシやハダニといった害虫は、一般的にはあまり見かけません。万が一、害虫が発生しても、植物にとって致命的な影響を与えることは少ないため、初心者でも比較的育てやすいと言えます。それでも、もし害虫を見つけた場合は、早期に取り除くことが大切です。害虫を放置すると、植物が弱ってしまう可能性があるため、早期発見と対処が重要です。
サルサベルデの病気や害虫への強さは、管理が簡単であることを意味しますが、過湿や害虫のリスクを最小限に抑えるためには、乾燥を好む特性を理解して、適切な環境を整えることが重要です。適切な管理ができれば、サルサベルデは健康に育ち、その美しい緑色と形状を長く楽しむことができます。
寄せ植えにも適した品種

サルサベルデは、寄せ植えに非常に適した多肉植物として、他の多肉植物と組み合わせることで、美しいコントラストとバランスを楽しむことができます。特に、コンパクトなサイズと鮮やかな緑色が、他の多肉植物と組み合わせてもその存在感を引き立て、寄せ植え全体の美しさを一層引き立てます。そのため、寄せ植えの中心に置いても、脇に配置しても視覚的なアクセントとして効果的です。
サルサベルデと相性の良い多肉植物には、リトープスやセダム、アロエなどがあります。これらは乾燥に強いという共通の特性を持ち、水やりの頻度や土の乾燥具合を気にせずに一緒に育てることができます。また、サルサベルデの鮮やかな緑色は、リトープスの独特な質感やセダムの小さな葉、アロエの葉の形状と見事に調和し、寄せ植えにおける色のバランスや形状のバリエーションを楽しむことができ、非常に美しい仕上がりになります。
さらに、サルサベルデの成長が遅いという特性も、寄せ植えには大きなメリットです。他の多肉植物が早く成長しても、サルサベルデはその成長ペースを保ちながら、競合することなく、バランスよく育ちます。これにより、長期間にわたって、寄せ植え全体が調和を保った状態で楽しめるのです。サルサベルデは他の植物と一緒に育てても、過度に成長して周囲の植物に影響を与えることがないため、初心者でも手軽に寄せ植えを楽しめます。
また、サルサベルデを寄せ植えに使うことで、水やりや管理が簡単になります。多肉植物同士は、乾燥気味な土壌を好むため、管理方法も似ており、サルサベルデが他の植物と一緒にいることで、水やりの頻度や管理が統一され、手間が省けます。さらに、サルサベルデの美しい葉の形状と鮮やかな緑色が引き立ち、寄せ植え全体の観賞価値が高まり、視覚的な満足感を提供します。これにより、初心者でも簡単に素敵な寄せ植えを作ることができます。
このように、サルサベルデは寄せ植えにぴったりの品種であり、観賞価値が高いだけでなく、管理が簡単で、初心者でも育てやすいという特長を持っています。これから寄せ植えに挑戦しようと考えている方にも、サルサベルデは非常におすすめの植物です。
『サルサベルデ』多肉植物の育て方とポイント

- サルサベルデに適した環境とは?
- 水やりの頻度と方法
- サルサベルデの増やし方
- ぶよぶよになった多肉植物を復活させる方法
- よくある質問と回答
サルサベルデに適した環境とは?

サルサベルデは、日光を好む多肉植物であり、その美しい色合いと健康的な成長を維持するためには、日当たりの良い場所で育てることが重要です。日光を十分に浴びることで、サルサベルデの鮮やかな緑色が維持され、葉が健康的に育ちます。特に室内で栽培する場合は、南向きの窓際が最適で、太陽の光をたっぷりと受けることができる場所に置くことをおすすめします。このような環境では、植物が十分に光合成を行い、元気に育ちます。
ただし、日光が強すぎると、特に夏の暑い時期には、葉が焼けてしまうことがあるため、注意が必要です。直射日光が長時間当たる場所では、葉が焦げてしまうことがありますので、日差しが強い時間帯には少し遮るなどの工夫が求められます。また、高温多湿の環境では、サルサベルデは風通しの良い場所を好みます。湿気がこもると、病気や害虫のリスクが高まるため、風通しの良い場所で育てることが非常に大切です。
屋外で栽培する場合も、日光は重要ですが、特に風通しの良い場所を選ぶことが理想的です。日陰ができる場所に置くと、サルサベルデは過度な直射日光を避けることができ、健康的に育つことができます。このように、屋外でも室内でも、サルサベルデが最適な環境で成長できるように工夫しましょう。
もし、日光不足が原因で葉の色が薄くなった場合は、少し日光を増やすことで色の回復が期待できます。日照時間が足りないと感じた場合は、室内では植物用の人工ライトを使うことも効果的です。特に冬の時期は日照時間が短くなるため、人工ライトを使って補助光を与えることで、色味の改善が見込まれます。人工ライトを使う際は、育成用のLEDライトなど、植物に適した光を選ぶことがポイントです。
このように、サルサベルデは適切な日光と風通しの良い環境を必要とします。これらの環境条件を整えることで、サルサベルデは健康的に成長し、美しい緑色を保ちながら長く楽しむことができます。
水やりの頻度と方法

サルサベルデは、乾燥に強い多肉植物として知られていますが、適切な水やりを行うことが、健康的に育てるための大切なポイントです。多肉植物に共通する特性として、サルサベルデも水分を必要最小限にしか求めません。そのため、過剰な水やりが根腐れを引き起こす原因となりやすいので、特に水やりの頻度に注意が必要です。
基本的な水やりの頻度としては、夏の成長期には1週間に1回程度が目安です。ただし、気温や湿度、さらには鉢の大きさや土の状態によっても変動するため、しっかりと土の乾燥具合を確認することが重要です。土が乾燥してから水をあげるというのが鉄則で、特に土の表面が乾いていないうちに水をあげると、過湿になり根腐れを引き起こすリスクが高まります。逆に、土が乾ききる前に水やりをすると、根が水分を多く吸い込み過ぎてしまい、根腐れや病気の原因となります。
一方で、冬の休眠期には植物が成長を一時的に停止し、水分の吸収も減少するため、水やりの頻度は少なくなります。この時期は、1ヶ月に1回程度の水やりで十分です。休眠期の水やりは控えめにし、土が完全に乾いた時にのみ水やりを行うようにしましょう。このように、季節に合わせた水やりがサルサベルデを健康に育てるための秘訣です。
水やりの方法としては、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与えることが基本です。これは、根の隅々まで水が行き渡り、土の中の養分を効率よく吸収させるためです。ただし、鉢皿に水を溜めっぱなしにするのは厳禁です。水が溜まった状態で放置しておくと、根が窒息し、根腐れを引き起こす可能性が高くなります。必ず鉢底の水が切れるように、鉢皿の水はその都度捨てるようにしましょう。
また、サルサベルデは湿気を長時間保持することを好まないため、速乾性のある土を使用することが非常に重要です。水はけの良い土壌にすることで、余分な水分がすぐに排出され、根が湿気にさらされる時間を短縮できます。水はけの良い土を選ぶことは、サルサベルデを健康に育てるための必須条件と言えるでしょう。
サルサベルデの増やし方

サルサベルデは、初心者でも簡単に増やせる多肉植物の一つで、育てる楽しみが広がる品種です。特に、「挿し木」と「葉挿し」の2つの方法を用いることで、比較的短期間で新しい個体を増やすことができます。それぞれの方法には成功させるためのポイントがあるため、注意点を理解しながら適切な方法を選ぶことが重要です。
挿し木で増やす方法
挿し木は、最も簡単で成功率が高い増やし方です。健康な枝を選び、清潔なハサミで切り取ります。切り口をすぐに土に挿すのではなく、2〜3日間乾燥させることがポイントです。この工程により、切り口がしっかりと乾燥し、根腐れを防ぐことができます。完全に乾いたら、多肉植物用の通気性の良い土に挿します。
成功率を高めるためには、以下の点に注意しましょう:
- 挿し木は、春から夏の暖かい時期に行うのが最適。気温が低いと根が出にくくなるため、成長しやすい時期を選びましょう。
- 土は湿らせすぎないこと。水分が多すぎると、根腐れを起こしやすくなります。
- 発根するまでは、直射日光を避け、明るい日陰で管理すると良いでしょう。
数週間すると、切り口から根が生えてくるため、その後は通常の育成管理に移行できます。
葉挿しで増やす方法
葉挿しもサルサベルデに適した増やし方です。葉挿しは、葉を1枚切り取り、それを乾燥させた後、土に置くだけで増やせるシンプルな方法です。ただし、成功のためには乾燥の工程が非常に重要です。葉を切り取った後、すぐに土に置くのではなく、数日間乾燥させてから置くようにしましょう。これにより、切り口がしっかりと塞がり、腐敗を防ぐことができます。
葉挿しを成功させるポイントは以下の通りです:
- 葉はしっかりと健康なものを選ぶ(シワがあるものや傷んでいるものは避ける)。
- 乾燥させた後に土に置くことで、根が生える準備を整える。
- 葉の下に小さな根が出てくるまで、過度に水を与えないことが重要。水分が多すぎると、葉が腐りやすくなります。
- 根が出た後は、軽く霧吹きで水分を補給し、成長を促しましょう。
葉挿しの場合、根が生えるまでに時間がかかることがありますが、焦らずに待ちましょう。根がしっかり出てきたら、挿し木と同じように育てていきます。
成功させるためのポイント
どちらの方法でも、新しい個体を育てる際には、十分な日光と適切な水やりを行うことが重要です。特に、発根した直後の苗は、直射日光に当たりすぎるとダメージを受けることがあるため、半日陰で管理しながら徐々に日光に慣れさせていくことがポイントです。
また、増やしたばかりのサルサベルデは、根がまだ安定していないため、肥料は控えめにするのが良いでしょう。成長が安定してから緩やかに栄養を与えることで、より健康に育ちます。
このように、サルサベルデは初心者でも挑戦しやすい増やし方があり、コツをつかめば効率的に増やせる楽しい多肉植物です。増やした株を寄せ植えに使ったり、プレゼントとして楽しんだりすることもできるため、ぜひチャレンジしてみてください。
ぶよぶよになった多肉植物を復活させる方法
サルサベルデのような多肉植物がぶよぶよとした状態になることは、水分管理のミスや環境要因が関係していることがほとんどです。この現象は、放置すると根腐れが進行し、最悪の場合は植物が枯れてしまうこともあります。しかし、適切な対処法を知っておけば、元気な状態に戻すことが可能です。
まずは原因を特定することが重要
サルサベルデがぶよぶよになってしまった場合、まず原因を正確に特定することが大切です。主な原因として考えられるのは、過剰な水やり・根腐れ・光不足・高湿度の4つです。それぞれのケースに応じた対応を行いましょう。
① 過剰な水やりによる根腐れが原因の場合
最も一般的な原因は、水の与えすぎによる根腐れです。多肉植物は乾燥を好むため、常に湿った状態だと根が酸素不足に陥り、腐ってしまいます。
対処方法:
- 鉢から植物を取り出し、根の状態を確認する。
- 黒く変色している部分がある場合、それは腐っている証拠です。
- 腐った根をハサミで丁寧に取り除く。
- 切り取る際は、清潔なハサミを使用し、傷口が感染しないよう注意しましょう。
- 根を1~2日ほど乾燥させる。
- 乾燥させることで、残った健康な根が新しい土に適応しやすくなります。
- 新しい水はけの良い土に植え替える。
- 多肉植物専用の培養土や、赤玉土・鹿沼土をブレンドした土を使うのが理想的です。
この方法で、根が健康な状態に戻れば、サルサベルデも再び成長を始めます。
② 光不足や過湿環境が原因の場合
水やりを適切にしているのに葉がぶよぶよになる場合は、光不足や湿度の問題が関係している可能性があります。多肉植物は十分な光を浴びることで、細胞が引き締まり健康な状態を保ちます。光が不足すると葉が弱くなり、ぶよぶよした状態になりやすくなります。
対処方法:
- 日当たりの良い場所に移動する。
- 室内で育てている場合は、南向きの窓際に置くのが理想的です。
- 日照時間が短い冬場は、植物用LEDライトで補光するのも効果的です。
- 風通しを良くする。
- 多肉植物は高湿度に弱いため、エアコンやサーキュレーターを使って室内の空気を循環させることが重要です。
- 鉢の下にすのこを敷く。
- 直接床に置くと湿気がこもりやすくなるため、通気性を確保する工夫をしましょう。
③ 葉の一部だけがぶよぶよになった場合
葉の一部だけがぶよぶよしている場合は、腐った部分を早めに除去することが重要です。腐敗が進むと他の部分にも広がる可能性があるため、できるだけ早めに処置しましょう。
対処方法:
- ぶよぶよになった葉をハサミや手で取り除く。
- 傷口から病気が広がるのを防ぐため、清潔なハサミを使用することが大切です。
- 切り口を乾燥させる。
- 直後に水やりをすると腐敗が進むため、最低1日~2日は乾燥させてから管理しましょう。
- しばらくは水を与えず様子を見る。
- 多肉植物は水を蓄える性質があるため、急いで水を与えず、乾燥気味に管理するのがポイントです。
再発防止のポイント
✅ 水やりは「土がしっかり乾いてから」が鉄則!
✅ 根腐れ防止のために、水はけの良い土を使用する。
✅ 鉢の底に穴があるものを使用し、余分な水が溜まらないようにする。
✅ 風通しを確保し、高湿度にならないよう注意する。
✅ 日光をしっかり確保し、冬場は補光ライトを活用する。
よくある質問と回答

Q1. サルサベルデは初心者でも育てやすいですか?
A. はい、サルサベルデは初心者でも育てやすい多肉植物です。乾燥に強く、適切な環境を整えれば管理が比較的簡単です。ただし、水やりの頻度を守ること、風通しの良い場所で育てること、適度に日光を確保することが重要なポイントです。過剰な水やりを避け、根腐れを防ぐことができれば、長期間美しい緑色を楽しむことができます。
Q2. サルサベルデの最適な日当たりはどのくらいですか?
A. サルサベルデは日光を好むため、1日6時間以上の日光が当たる環境が理想的です。室内で育てる場合は、南向きの窓際に置くと良いでしょう。ただし、夏の強い直射日光には注意が必要で、葉焼けを防ぐために半日陰に移動させるか、遮光ネットを使用するのがおすすめです。
Q3. サルサベルデの水やりはどのくらいの頻度で行えば良いですか?
A. 水やりは「土が完全に乾いてから」が基本です。
- 成長期(春~夏): 1週間に1回を目安
- 休眠期(冬): 1ヶ月に1回程度
また、鉢の底から水が流れ出るくらいしっかりと与えることが重要ですが、鉢皿に水を溜めっぱなしにしないように注意してください。
Q4. サルサベルデがぶよぶよになった場合、どうすれば復活できますか?
A. ぶよぶよになる原因の多くは根腐れや水の与えすぎです。まずは鉢から取り出し、根を確認しましょう。
- 黒く変色した根があれば、清潔なハサミでカットし、1〜2日乾燥させる。
- 新しい水はけの良い土に植え替え、しばらく水を与えず管理する。
- 風通しの良い場所に置き、徐々に水やりを再開する。
適切に対処すれば、サルサベルデは回復する可能性が高いです。
Q5. サルサベルデを増やす方法は?
A. サルサベルデは「挿し木」または「葉挿し」で増やすことができます。
- 挿し木: 健康な茎を切り取り、2〜3日乾燥させてから土に挿す。
- 葉挿し: 健康な葉を取り、数日乾燥させた後に土の上に置く。
どちらも成長しやすい春~夏の時期に行うと成功率が高くなります。
Q6. サルサベルデの葉が黄色くなる原因は何ですか?
A. 葉が黄色くなる主な原因は、水やりのミス・日照不足・根詰まりです。
- 水の与えすぎ → 土が湿りすぎると根が傷み、葉が黄変します。
- 日照不足 → 光が足りないと、健康な緑色を維持できなくなります。
- 根詰まり → 鉢の中で根が密集し、栄養が行き届かなくなると葉が黄変します。
黄色くなった葉は回復しないため、早めに原因を特定し、適切に対処しましょう。
Q7. 冬の寒さ対策はどうすれば良いですか?
A. サルサベルデは寒さに弱く、5℃以下でダメージを受けることがあります。そのため、冬の間は以下の対策を行いましょう。
- 室内管理に切り替える(最低でも5℃以上の環境を確保)。
- 夜間は窓際を避け、暖房のある部屋に移動する。
- 水やりを極力控え、土を乾燥気味に保つ(1ヶ月に1回程度)。
これらのポイントを守ることで、寒さから守りながら冬越しさせることができます。
Q8. 寄せ植えにする際の注意点はありますか?
A. サルサベルデは成長が遅く、寄せ植えに適した多肉植物ですが、以下の点に注意しましょう。
- 同じく乾燥を好む品種と組み合わせる(セダム、アロエ、リトープスなど)。
- 根の成長スピードが異なる植物を避ける(成長が早すぎるとバランスが崩れる)。
- 水はけの良い土を使い、過湿を防ぐ。
寄せ植えにすることで管理がしやすくなり、見た目も美しくなります。
Q9. サルサベルデの育成に適した土は?
A. 水はけの良い土が必須です。市販の「多肉植物用培養土」を使うのが最も簡単ですが、自作する場合は以下の配合がおすすめです。
- 赤玉土(小粒) 5割
- 鹿沼土 3割
- 軽石やパーライト 2割
この配合にすることで、水はけが良く、適度に保水性も維持できます。
Q10. サルサベルデが徒長してしまった場合の対策は?
A. 徒長(間延びしてしまう現象)の主な原因は、日照不足です。
- 日当たりの良い場所へ移動する(最低でも1日6時間以上)。
- 冬場は植物育成ライトで補光する。
- 既に徒長してしまった場合は「胴切り」を行い、形を整える。
徒長を防ぐためには、常に十分な光を確保し、間延びしない環境を整えることが大切です。
まとめ|『サルサベルデ』多肉植物の基本と育て方
記事のポイントをまとめます。
- サルサベルデは鮮やかな緑色が特徴の多肉植物で、乾燥に強い
- 南アフリカ原産で、日光を好み、耐寒性は低い
- 水やりは「土が完全に乾いてから」が基本で、成長期と休眠期で頻度を調整する
- 冬は5℃以下になるとダメージを受けるため、室内で管理する
- 水はけの良い土を使用し、根腐れを防ぐことが重要
- 過湿や水の与えすぎは葉がぶよぶよになる原因となる
- 増やし方は挿し木と葉挿しがあり、春から夏が適期
- 日照不足になると徒長しやすいため、十分な光を確保する
- 直射日光が強すぎると葉焼けするため、夏場は遮光する
- 風通しの良い環境で育てると、病気や害虫のリスクを抑えられる
- 寄せ植えに適しており、セダムやアロエなどと相性が良い
- 病気や害虫には比較的強いが、高湿度環境ではカビが発生しやすい
- 肥料は控えめでよく、成長期に薄めた液体肥料を与える程度で十分
- 葉が黄色くなる原因は、過湿・日照不足・根詰まりの可能性がある
- 冬の寒さ対策として、夜間は窓際を避け、暖かい場所に移動する
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